丹後の春の味覚 アカモク
丹後では以前、それ程よく見かける食材ではありませんでしたが、このところの健康ブームで注目され、地元のスーパーでも売られるようになりました。
「アカモク」はホンダワラに属する海藻で、丹後では晩秋から初夏にかけて育ちます。ホンダワラと同じように海水温が上がる夏には根元から切れて、流れ藻になり無くなりますが、まだ海藻が若く柔らかいこの時期が旬となります。
ホンダワラの空気袋は丸い形をしており、また海藻自体が固過ぎて食用になりませんが、アカモクは柔らかく空気袋が細長い円筒形をしているので見分けがつきます。
アカモクの特徴は何と言ってもその粘りでしょうか。さっと湯通しをしただけでも、圧倒されるほどの「ぬめり」が出てきます。そのぬめり成分の中には、成人病予防やアレルギー改善、抗がん作用などに効くとされる「フコイダン」という成分が多く含まれているそうです。
また、アカモクは味や香りに癖が無く、色々な料理に合わせれますので、アイデア次第では安くて健康に良い食材として重宝します。
我が家では定番の酢の物や卵焼き、アカモクご飯などで食べてみました。いろいろ試してみましたが、モズクを食べるように普通に酢の物が好みです。シャキシャキッとした歯ごたえがモズクよりも美味しく、気のせいか新鮮な海藻から健康パワーを頂いたような気がしました。